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監督の独り言

インターハイ中止の波紋

水道の蛇口監督の独り言

24日に中体連より全中(全国中学校体育大会)の中止、26日には高体連もインターハイ(全国高校総合体育大会)の中止をそれぞれ決定した。
学生達は、それぞれの大会を目標として、日々弛まない努力・練習を積み重ねてきたのである。周りのクラスメイトや友人は、放課後や土日にオシャレして遊んだりデートしたりしているのを羨ましくも我慢しながら。
特に、中学3年生と高校3年生にとっては、3年間の集大成を披露する場であり、3年間の想いをもって試合に挑む最後の大会なのである。
それを奪われてしまった各3年生達の気持ちを考えると、筆舌に尽くしがたい。

だからといって、別に中体連・高体連を批判しているのではなく、この判断は適切であると私も思う。この状況で学生達の青春を優先して強行開催し、感染拡大及び学生達の感染があってはいけない。命を守らなければならない。
しかしながら、プロ野球やJリーグには来季以降もあるし、オリンピックは延期もできるし4年後だってあるが、中3・高3にとっては一生に一度しかない晴れ舞台なのだ。増してや、高校3年生に至ってはほとんどの学生がインターハイで引退し、人生における部活動を終了する。
サッカー・バレー・ラグビー等は冬の選手権が一番の大舞台と位置付けられてはいるが、そこまで続けるのは全国レベルの強豪校だけである。
これ以降、就職する子や専門学校・短大へ進む子はもちろん、大学進学する子でもほとんどの学生は、中・高校時代のように毎日汗水垂らして全てを捧げる部活動は行なわない。ほんの一握りの日本代表レベルや高校時代にそれ相当の輝かしい実績がある選手だけだ。
すなわち、そのトップクラスでない大多数の学生達ほど、最後のインターハイは区切りとしても、また彼らのその後の人生においても、とても重要な大会なのである。

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仲間達と、後輩達と、少しでも長く部活動を行う為に勝ち進みたい。なんとか勝ち残りたい。そう思いながらインターハイの試合に挑むのだ。この感情・気持ちは他には経験できるものはない。
また、実際に勝ち上がり、地区大会・全国大会に行けるのは僅かな校数・人数ではあるが、それが全てでもない。
最後の大会でミスをしてしまって負けてしまった、力を発揮できずに負けてしまった、判断を誤り負けてしまった、圧倒され何もできずに負けてしまった…。
それを悔い、涙して大人へと成長する。その経験をしたから、人生や社会で同じ様な事をして失敗・後悔しないように歩んでいける。
また、その時の仲間はクラスメイトとは違い、同じ苦労や努力をしてきた仲だから、何歳になっても仲間であり、やがて大人の苦労を励まし合える様になる。
社会に出てからのそれらはただの「青春の思い出」ではなく、いつしか『経験』として人生を支えるのだ。私も中学と高校の6年間、部活動を行なってきたので、身をもってはっきりとそう言える。

また、中止の発表を受けて各著名人は「部活やインターハイが全てではない」とか「前を向いて乗り切れ」とか「将来の成長の糧にして」とか言っているが、簡単にそんな事言ってほしくない。大人達は誰一人経験していない状況の喪失感・虚無感・空虚感を今の学生達には叩きつけられているのだから。

そんな中、私は陸上の桐生祥秀選手のツイートがとても心に響いた。
『全中がなくなりインターハイがなくなり今の中高生になんて声をかけたら元気が出るだろうか。
中学生にはインターハイがあるから頑張ろう、高校生にはインカレや日本代表があるから頑張ろう、と俺は安易に言えない
なぜなら自分は全中やインターハイに出て(飛躍のきっかけとなって)いるから
今はつらくてどうしたら良いか悩んだり泣いたりしている人もいるかと思います。』
その後は要約すると、自分はみんなの目標となり、コロナ終息後に大会で活躍する事だから、お互い前向きに行こうという文末になっている。
学生達の気持ちを丁寧に汲んでいるこのメッセージは、下手な「前を向け」や「次がある」といった一方通行のポジティブ押し付け発言なんかより、よっぽど良い励ましメッセージだと思う。
悔しくて悲しくて苦しくて言葉に表すことのできない感情のそばに、一緒に寄り添うこのツイートはとても親身であり、きっと学生達の心に届いているであろう。

全国高体連から各都道府県高体連に成果を発表する場の設定を検討するように求めているらしいが、そんなのは記録会や定期戦・親善試合と同じで、無いよりは有った方が良い程度のものだ。
全世界並びに日本中に蔓延している新型コロナウイルスは、尊い人々の命は疎か青少年たちの夢や希望となる目標までも奪い去ったのだ。本当に憎くて仕方がない。

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