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大会

’20秋季奈良県大会 6回戦&準々決勝略筆・準決展望

試合風景10大会

一昨日6回戦8試合、昨日準々決勝4試合が行われ、これでベスト4となりました。その4校は優勝及び近畿地区大会への出場をかけて残り2戦を戦います。そこで、この2日間の全12試合の激闘を振り返ると共に、明後日の準決勝の展望も記しましたのでご覧下さい。

6回戦 第1試合 飛鳥学院VS南都清涼

大波乱の第1・2ブロックを制したチームの対決。戦力は五分もやはり明暗を分けたのは疲労投手の有無。万全の飛鳥学院さんに対し、エース長久保君を欠いた南都清涼さん。両先発の出来が試合の流れを分けた。また、6回裏に南都清涼さんが追い上げた場面、1点差に詰め寄り尚も一死満塁の好機に、同点・逆転と更なる追加点を得られず、流れを引き戻せなかった。MOMは岩崎投手(飛鳥学院)。5回2安打と先発を全うした梶谷君からバトンを受け継ぐも代わり端に3連打で3失点。その後自身のエラーと四球で満塁と大ピンチを迎えるも、ここからギアを上げて連続三振で切り抜け、以降2回も無安打に抑えた。敗れた南都清涼さんからすればあと一本の場面が2度あり、悔しい敗戦となった。しかし、1年振りに6回戦進出となりベスト16、以降の戦いへの弾みとして欲しい

飛鳥学院 7 – 4 南都清涼

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第2試合 信貴山VSならの

両校合わせると公式戦通算106勝となる2017年創立の古豪対決となった一戦。初回にならのさんは5得点と大量の先制に成功するも、信貴山さん打線は二巡目から力を発揮した。3回に先発吉岡君をマウンドから降ろし、以降も追加点を加えた。一方、ならのさんは2回以降は先発狩野君を打ちあぐね、7回の継投後に2点返すも連打は無く差を縮められず。信貴山二番手の広島君が3回3失点で試合を締めた。MOMは奥山君(信貴山)。逆襲の狼煙を上げた3ランと、7回に更なる大量得点の口火を切ったタイムリースリーベースは効果的であり、四番は猛打賞・4打点で勝利に導いた。敗れたならのさんは約半数が不調以下であり戦術に幅を持たすことが出来なかった。とはいえ、これで11回目のベスト16で県最多勝もキープされ、地力の強さを見せつけた

信貴山 11 – 8 ならの

第3試合 マッキーVS十津川学院

高いレベルで戦術を駆使する試合巧者のマッキーさんと新興勢力の筆頭格である十津川学院さんとの好カード。しかし、試合は思わぬワンサイドゲームとなり、まさかのコールド決着となった。マッキーさんエース鈴木君は三番手でほぼ3回を被安打2で抑えた事からも、出し惜しみをしなかった十津川さんの勝利には納得も、ここまで大差になるとはまったくの想定外であった。MOMは楠見君(十津川学院)。主将が3安打・3打点・3得点と切れ目のない攻撃を牽引・演出したことによりビッグイニングを2度も生んだ。敗れたマッキーさんには、先発をエース鈴木君で見たかったというのも結果論か。また新たなデータを入手し、夏秋連続ベスト16の続きは、その上を目指すに違いない

マッキー 5 – 14 十津川学院

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第4試合 市立橿原VS91田原本農業

今夏4回戦延長決着カードの再戦。ここまでチーム評価以上の力を感じさせる勝ち上がりを見せている市立橿原さんに対して、2019年組で唯一今夏にベスト8入りした91田原本農業さんは、5回に3連打を含む3本のタイムリーにて一挙4得点で流れを引き寄せた。8回にはエラーから失点を許すもその裏に連続スリーベースで更にリードを広げ、要所に得点差以上のダメージを与えた。MOMは新井君(91田原本農業)。下位打線ながらも5回に4点目、8回は失点直後と共に意味の大きかったタイムリーは、試合をより優位に運ばせた。敗れた市立橿原さんは4・8回のチャンスをそれぞれ1得点で終えてしまった事が悔やまれる。しかし、投手陣は無死四球で自責点も2点と踏ん張っただけに初の6回戦とは思えない立派な戦いぶりであった

市立橿原 2 – 7 91田原本農業

第5試合 東大寺学園VS小白水

共に2017年創立・同チーム評価・レート2000overの強豪対決となった一戦。しかし、小白水さんのシード校と準シード校を破ってきた代償は大きく、疲労が癒えない山田君と負傷の上野君を欠いた投手陣は手薄になってしまった事は否めずに、その実力からは意外なコールドでの幕切れとなった。「最近飽きてきた。。。」(学校紹介文からの引用)とは言いつつもキャリアタイのベスト16入り。やはり2017年組には地力がある。勝った東大寺学園さんは、打撃に目が行きがちだが先発の足立君は7回被安打2の無失点と素晴らしい投球を披露した。MOMは臼倉君(東大寺学園)。コールド勝利に導く8回の満塁弾を含めて3安打・5打点と殿から打線を見事に支えた。

東大寺学園 11 – 1 小白水

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第6試合 土居仲VSあすか野

こちらも2017年組の対決。ベスト16進出は通算5度目の土居仲さんと6大会連続7度目のあすか野さん。試合はエース難波君以降が打たれた土居仲さんに対し、夏を経験している長野君・林君の黄金リレーで完封したあすか野さんに軍配。とはいえ、土居仲さんの失点はタイムリーエラーが2点・パスボールが1点・併殺崩れ間に1点と強力打線に痛打されなかった事を考えると悔やまれる一戦であった。勝ったあすか野さんは投打にバランスが良く、この日の打線は河田君を除いて他全員安打。これで5戦連続二桁安打を記録。MOMは片山君(あすか野)。5打数全出塁で先制のホームを踏むなど機動力を活かしてチャンスメイクに徹した。

土居仲 0 – 5 あすか野

第7試合 まにまにVSジョージア工科大

互いにキャリアを更新中、ベスト8を掛けて更なる更新に挑む試合。まにまにさんが2・3回で5残塁に倒れた後、ジョージア工科大さんは3・4回にランナーを全員返すホームランで5得点。これで流れは決まり、その後両校合計5発で全得点がホームランによるものとなった空中戦を制したのはジョージア工科大さん。MOMは水野君(ジョージア工科大)。5・6回に連続で失点し2点差に詰められた直後の6回裏に2ランを放ち再びリードを広げた。流れを渡さなかった一発は試合を決めた。敗れたまにまにさんは序盤こそ悔やまれるも見事に打ち合った。2勝も更新したベスト16の戦績は丸2年やってこられた努力の賜物である

まにまに 3 – 7 ジョージア工科大

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第8試合 南都VS秋篠学院

県ランク20位台・レート2000over校に2勝してきた秋篠学院さんと、6回戦唯一の県ランク外の南都さんとでは、先発オーダー5名が不調でも能力ランク降格は無しであり、そもそもの地力の差が明確であった。6回戦最短7回コールド勝利、6イニングで二桁安打、被安打5の1失点での投手リレー、そして無失策と全ての面で上回っていた。MOMは松田君(秋篠学院)。大量援護にも気を緩めることなく5回1/3を1失点でまとめた。一方、敗れた南都さんは、こちらもキャリアを2勝も更新してのベスト16入り。2年3か月続けてこられたことが報われる戦績となった

南都 1 – 10 秋篠学院

準々決勝 第1試合 飛鳥学院VS信貴山

’18夏以来の準々決勝進出を果たした飛鳥学院さんと、秋季連覇を狙う信貴山さんとの2017年組対決。さすがにここは力の差がはっきりと出てしまう結果に。初回こそ先制するも以降のイニングでは複数安打は無しに抑え込まれ、先発山崎君も序盤から失点を許してしまい、スコア以上の内容となった。しかし、四番平野くんはマルチヒット、継投二番手の吉田君は3回を被安打3の無失点と一定の活躍を見せており、采配次第では変化があったのかもと思わせるものだった。ここまで、レート2000overの強豪に連勝してのキャリアタイとなるベスト8入りは、またこれからの歩みの糧としてほしい

勝った信貴山さんは、6回戦に引き続きまたも奥山君が猛打賞の活躍で、2打点2得点とその座を全うした。彼を2試合連続でのMOMとする。投げては秦君・広島君が能力の高さを見せ付けて1失点リレーで危なげのない勝利となった。これで3回連続の秋季近畿地区大会出場へはあとひとつ。県秋季連覇まではあと二つとなり、やはり秋の信貴山さんの強さは無類である。

飛鳥学院 1 – 6 信貴山

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第2試合 91田原本農業VS十津川学院

遂に実現した準々決勝という選ばれし舞台での2019年組対決。新興勢力は互いに譲らず6回終わって同点の展開。ターニングポイントとなったのは7回の攻防。まず表に91田原本農業さんは先頭が四球のチャンスを新井君がきっちり返して遂に逆転する。しかし、その裏の十津川学院さんは隙を逃さずにきっちり得点をあげて再逆転し、そのまま押し切った。6回戦から4つ減らしたエラーも、逆転した直後の守備で連発し2点を献上してしまった91田原本農業さんは非常に悔やまれる敗戦に。しかし、2019年組唯一の3大会連続ベスト16、2大会連続のベスト8は素晴らしく、通算勝利数も20勝に到達。デビュー戦の’19夏以降は常に3勝以上と創立1年4か月としてはあり得ない安定感を誇っている

勝った十津川学院さんは4選手がマルチヒットを記録し、四番井出君からは一発も飛び出した。また投手陣も準決勝には疲労なしとなる素晴らしい采配、二番手に絶好調とはいえ大西君を起用するあたりは策士である。MOMはこちらも2戦連続となる楠見君(十津川学院)を選出。7回、願ってもないチャンスで再逆転し、尚も一死1・3塁のチャンス。結果この日ノーヒットとなる楠見君はここで最低限の仕事・犠牲フライにて更に追加点を得た。調子が悪い中、出来る範囲の最大の事をやり遂げる彼は主将の鏡である。2019年組県ランク最上位の総A校は、満を持して準決勝に挑む。

91田原本農業 3 – 6 十津川学院

第3試合 あすか野VS東大寺学園

準々決勝2試合目の2017年組対決は、共に公式戦通算35勝以上の県ランカー。シーソーゲームとなったこの伝統校対決は、3エラーも4ホーマーの力技にてあすか野さんが勝利した。東大寺学園さんは好投手3人を費やすも、いずれも流れを食い止め引き寄せられず。打線に関しても中軸で7安打4打点と要所では打ったが、5・6回でそれぞれ2残塁とどちらかで1本出ていれば勝負はわからなかったと思われる。安打数は上回り、紙一重の敗戦となったが、’17秋以来3年振りとなるキャリアタイのベスト8入り。古豪はまだまだ進化の途中とみられ、今後の更なる活躍に期待できる

勝ったあすか野さんは、前日に守護神・林君が故障で離脱するという不運に見舞われるも6戦連続の二桁安打で投手陣を援護。そして何より三番羽鳥君・四番杉山君・五番門間君・六番河田君の中軸にそれぞれ一発が飛び出すという豪快さ。MOMは河田君(あすか野)前戦でオーダー唯一の無安打の悔しさを見事に晴らす第1打席でのソロ、そして8回の決勝2点タイムリーツーベースと、河田君に始まり河田君に終わるという活躍振り。これでキャリアタイとなるベスト4に3度目の到達。どこからでも誰からでも攻撃できる強力打線を武器に、初の地区大会出場、そして初の栄冠を目指して戦う。

あすか野 8 – 6 東大寺学園

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第4試合 秋篠学院VSジョージア工科大

準々決勝最後のカードは、2017年創立対2019年創立の互いに更なるキャリア更新をかけた一戦。両先発の明暗が、試合の明暗を分けた。ジョージア工科大さん先発の小倉は5回2/3を2失点(自責0)にまとめたのに対して、秋篠学院さん先発の大城君は5回を5失点(自責4)とやや崩れた。その後の両校リリーフ陣はしっかり押さえたので、この結果がほぼ試合の結果となった。秋篠学院さんは上位打線は全員安打も集中打が無く決定打に欠いた。しかし、今夏にキャリア初となるベスト16入り。そして秋に新チームながらそれを一つ更新するベスト8。2018年3月創立の俺甲初年度校は2年半経っても未だに成長中である

勝ったジョージア工科大さんは、上位が不振の中で下位打線がこの日は活躍。日替わりで誰かが打てるのは強みで、これが接戦でも粘り強さを生める秘訣である。MOMはやはり小倉君(ジョージア工科大)上記の通りに勝負を決める快投を見せた。投手起用もハマり、ここまで最多点差は2回戦での5点。それ以外は、3点差以内が4回と勝負強さも光る。投手疲労もなしに挑む準決勝、ここからは打線の軸である宮岡君が如何に打てるかがポイントとなりそうである。ジョージア旋風、最大の山場をどう乗り越えるか。

秋篠学院 3 – 5 ジョージア工科大

2020秋季奈良県ベスト4

準決勝展望

第1試合 信貴山VS十津川学院

2017年組と2019年組の総A対決となるこのカード。互いに同期のライバル校となるならのさんと91田原本農業さんを破っての勝ち上がり。たった1度だけの過去の対戦は今年7月の練習試合で5-5の引分け。注目はここまで6戦連続で初回に先制得点をあげている十津川学院さんで、準決勝でも継続して自らのペースで試合を運ぶことが出来るかが焦点。戦力的には打線・投手陣共に僅かに十津川学院さんに分があるも、信貴山さん6戦連続二桁安打を放ち、6回戦のならのさん戦では初回に大量失点も落ち着いた試合運びで逆転勝利した事に象徴されている様に、これまでの経験値は雲泥の差である。の信貴山さんか、新興勢力の十津川学院さんか、非常に楽しみなフェーズの一戦である。

第2試合 あすか野VSジョージア工科大

こちらも2017年組と2019年組の対決となる。県ランクは非常に近くあすか野さんが14位、ジョージア工科大さんは16位。ここまでの勝ち上がりは対照的で、打ち勝ってきたあすか野さんに対して、粘りと要所を締めた攻守にて駒を進めてきたジョージア工科大さん。過去2ヶ月の練習試合ではほとんど五分の内容。注目はここまで6試合連続二桁安打で55点を記録している一方、守護神・林君を欠くあすか野さん。準々決勝では強力打線にてカバーしてきたが、総合力に加えて粘りを併せ持つジョージア工科大さんに対してはどうか。どちらが勝っても初の決勝進出&近畿地区大会出場決定となる絶対に譲れない一戦、必見である

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