7月2~13日に開催された3年生最後となる大会、夏の甲子園・奈良県予選大会。12日間で1回戦~決勝までの全252試合が行われました。その各試合結果・戦評・MOM/MVP選出などを掲載しています。
7/4:2回戦を勝利した全64校を掲載。
7/5:3回戦の全試合結果を掲載。また、3回戦を勝利した全32校のここまでの勝ち上がりをブロック別にご紹介。
7/8:4回戦の全試合結果の掲載とベスト16校の勝ち上がりをご紹介。また、5回戦の全試合結果と勝利したベスト8校の勝ち上がりをブロック別にご紹介。
7/11:準々決勝と準決勝の各結果と戦評、そして各試合のMОM(マン・オブ・ザ・マッチ)を選出。更に決勝戦展望を掲載。
7/20:決勝戦の結果と戦評、MOM選出。そして大会MVP・敢闘賞の選出と優勝校戦評。
※ 各表の校名の頭にある☆マークはシード校、★マークはブロック内の準シード校を表しています。県ランク順位は6/28組合せ抽選時のものです。また、今大会は1回戦減ってしまいましたので、これまでと休養日(更新)タイミングが変わっています。しかし校数の都合上、これまで通りに2回戦を勝利した64校(3回戦カード)からのトーナメント表掲載となります。あと、文中における各学校様への敬称は、文字数の都合上省略させて頂いております。ご了承くださいm(__)m
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第1・2ブロック
第1ブロック:91田原本農業(県9位・春優勝)は、3回戦の奈情商(県67位・春1勝)戦を含めて、2試合連続のサヨナラコールド。梁山(県46位・春3勝)は、3回戦で大和路(県66位・春0勝)を相手に苦しむも無失策での逆転勝利。
第2ブロック:箸中(県14位・春2勝)は、2回戦でシード枠であった生駒東に競り勝った奈良羽生(県76位・春0勝)に対して、3試合連続となる二桁安打を放ち打線好調。マッキー(県11位・春2勝)は、みあと(県55位・春0勝)戦をコールドゲームで制しここまで一度もリードを許していない。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
春王者相手に健闘を見せた梁山だが、4回に飛び出した91田原本農業・小川のグランドスラムが試合を決めた。マッキーは、総A対決となった古豪・箸中との試合を序盤の集中打で先行逃げ切り勝利し、ベスト16進出。
続く5回戦は、91田原本農業打線が爆発。総A対決をなんとコールド勝利にてベスト8一番乗りを決めた。
第3・4ブロック
第3ブロック:私立・大和(県1位・春ベスト8)は、3回戦の天香久山(県50位・春1勝)戦も含めて、ここまで投打が噛み合う貫禄の試合運びでの勝ち上がり。南都(圏外・春2勝)も打線は好調で、更に2回戦で準シード枠・よっくんに勝利したいかるみん(県94位・春0勝)との3回戦を含めて、失点はここまで僅か4点。
第4ブロック:おはぱそ(圏外・春0勝)は、苦しい初戦で逃げ切り勝利を収めると、シード校・土居仲に続きならの(県23位・春2勝)にも勝利して最も勢いに乗っている。秋篠学院(県29位・春1勝)は、打撃B野手7名とコントロールAのUR好投手を3名擁した強力布陣で挑むも、投打共に戦力で劣るNR学園(県35位・春3勝)に不運にもフロックを許してしまう。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
昨秋以降の現チームにて公式戦15勝中9勝をあげている黄金世代を擁する南都に対し、私立・大和は圧巻の5回零封コールド勝利にてベスト16進出。おはぱそは、エース小坂を疲労で欠き、キャリア更新は3勝で惜しくもストップ。
続く5回戦は、私立・大和が投打に貫禄を見せて、奈良1位となる公式戦通算勝利数を最多77勝に伸ばしてベスト8進出。
第5・6ブロック
第5ブロック:享愛(県5位・春ベスト4)は、連続コールドの後に3回戦の神南(圏外・春0勝)戦も貫禄の勝利。天翔学園(県31位・春2勝)は、2回戦の終盤逆転劇で波に乗り、国立大和(圏外・春2勝)戦は最短コールド勝利。
第6ブロック:いっこく堂(県16位・春ベスト16)は、電電公社(圏外・春1勝)戦を含めて、3戦いずれも圧勝の内容。まにまに(県38位・春2勝)は、鳥親子(県90位・春1勝)戦を含めて3試合連続のコールド勝利。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
享愛は、レート2000over対決となった天翔学園相手に衝撃のコールド勝ちにてベスト16進出。いっこく堂は、猛打賞3名を生む効果的な攻撃にて、まにまにとの試合を制した。
続く5回戦は、中盤までにリードを広げた享愛に対し、いっこく堂は6回に4点差を追い付き、更に7回は前田の3ランなどで4点リードに大逆転。しかし、すぐさま享愛も8回に4点ビハインドを埋める意地を見せて、5回戦唯一となった延長戦へ。最後は享愛打線クリーンアップの連打から、浅井のサヨナラ打で激闘を制した。互いに好投手を次々と打ち崩した迫力ある試合は、5回戦のベストゲーム。
第7・8ブロック
第7ブロック:あすか野(県7位・春ベスト8)は、衝撃的な初戦から3回戦の畝傍(圏外・春1勝)戦まで二桁安打継続中。鹿フン(県32位・春2勝)も同じく、準シード・たんぼを破った倭学院(圏外・春2勝)戦を含む3戦連続で二桁安打と打線好調。
第8ブロック:天智高田学園(県62位・春ベスト16)は、いわむろ(圏外・春1勝)戦含めて、ここまで3戦すべてで零封勝利。市立橿原(県33位・春3勝)は、2回戦で準シード枠・東大寺学園を破った奈良興福寺(県64位・春0勝)との試合も含めて、3試合連続で二桁安打を放っている。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
あすか野は、自慢の強打で鹿フンの反撃が始まる前に力技のコールド勝利でレート2000over対決を制し、ベスト16進出。市立橿原は、初回に3点先制を許すも6回の天智高田学園の継投を機に一気に逆転に成功し勝利。
続く5回戦の市立橿原は、エース柏谷を欠くも永沢が強力あすか野打線を相手にQSを決める好投。更に2番手には森田を起用するという戦略が決まり、打ってはお株を奪う野手全員安打にてコールド勝利。2017年俺甲初年度創立対決は、市立橿原がキャリアハイとなるベスト8進出を決めた。
第9・10ブロック
第9ブロック:吉祥(県3位・春準V)は、初戦と3回戦の北大和(県99位・春1勝)戦で連続二桁得点コールド勝利。吉野桜(県28位・春1勝)は、2回戦7裏の集中打による逆転で勢い付き、新庄大付属(県84位・春1勝)戦も尻上がりに得点を重ねて圧勝。
第10ブロック:新町(圏外・春2勝)は、2回戦でシード校・斑鳩を破った天高(圏外・春2勝)に勝利して、キャリアハイの3勝目。辯智学園(圏外・春2勝)は、2回戦で準シード枠の総A・信貴山に勝利し、勢いそのままにさんたり(県63位・春0勝)戦も制して、こちらもキャリアハイとなる3勝目。共に2018年創立校、長年の苦労が報われる飛躍を見せている。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
吉祥は、簡単ではないはずの吉野桜とのレート2000over対決を主砲・佐藤のサヨナラコールド3ランにて勝利。辯智学園は4~7回の毎イニングに得点を重ねて新町に勝利。キャリア更新対決を制し、初のベスト16進出。
続く5回戦は、ここまでの全試合でコールド勝利の吉祥相手に、準シード校撃破はフロックではなかったと証明する大健闘を見せた辯智学園。一時6点差でコールド負けもちらつく中、試合後半に見事な粘りを見せた。しかし最後は、吉祥が地力を発揮してベスト8へと駒を進めた。
第11・12ブロック
第11ブロック:なつぞら学園(県2位・春ベスト8)は、3回戦の高畑大学附属三碓(圏外・春1勝)戦も含めて、ここまで前評判通りの勝ちっぷり。彩華学園(県54位・春3勝)は、希望(県90位・春1勝)戦の2点を追う9裏に見せた中軸の勝負強さが印象的。
第12ブロック:西大和学院(県15位・春ベスト16)は、ならのだいぶつ(県36位・春1勝)戦を含めて3戦連続コールド勝利。室生農林(県17位・春2勝)は、2回戦で準シード枠の総A・ミルコ紙コップに勝利したかみなら(圏外・春1勝)との3回戦を含めて、全試合で5点差以上の勝利。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
なつぞら学園は、実力校・彩華学園との試合だったが一度もリードを許さない盤石の展開にて勝利。室生農林は、過去勝利の無かった西大和学院とのレート2000over対決の一戦を試合終盤の継投代わり端を見事な連打で勝ち越しを決めて、ベスト16進出。
続く5回戦は、エース岩井を欠いた室生農林に対し、強打を見せたなつぞら学園が通算7度目となるベスト8入り。
第13・14ブロック
第13ブロック:十津川学院(県4位・春3位)は、初戦と3回戦の奈良支援(県57位・春3勝)戦の2戦共に先発野手全員安打を記録。愛国(県40位・春1勝)は、2回戦で5点ビハインドを終盤にひっくり返す逆転劇で波に乗り、伊那(県27位・春1勝)戦も勢いそのままに勝利。
第14ブロック:榛原(県8位・春ベスト16)は、左京(県47位・春3勝)の追い上げを振り切っての勝利。真菅(県87位・春1勝)は、秋篠寺(県48位・春0勝)戦を含めた2試合で1点差勝利と僅差勝負をものにしている。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
十津川学院は、折り返しまで愛国を追いかける展開になるも継投二番手以降を見事に取られて逆転勝利。真菅は、準シード校戦に続いてシード校戦となった4回戦でも1点差を制する勝負強さを発揮し、ベスト16進出。
続く5回戦は、絶好調5名を中軸に並べた十津川学院打線が爆発し、コールド勝利にてベスト8進出。真菅は得意の接戦に持ち込めずキャリアタイの戦績にて終えた。
第15・16ブロック
第15ブロック:ジョージア工科大(県6位・春ベスト8)は、3回戦の県立大台ケ原(県39位・春0勝)戦を含めて、ここまでビッグイニングを重ねての勝ち上がり。あおによし(県13位・春2勝)は、2回戦で準シード枠・理天を破った大和☆彡(圏外・春1勝)に対して、3戦連続となるコールド勝利。
第16ブロック:上(県79位・春ベスト16)は、奈保(県72位・春0勝)が9裏に見せた驚異的な追い上げを辛うじて凌いでの勝ち上がり。村立大台ケ原(県21位・春3勝)は、西和学院大斑鳩(圏外・春0勝)戦で、驚異の21安打を放っての快勝。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
あおによしは、ジョージア工科大との総A対決を試合中盤に飛び出した2発を含む長打で得点を重ねてベスト16進出。村立・大台ケ原は、4点リードで迎えた最終回に、上の神林に意地の3ランを浴びるが逃げ切り勝利。
続く5回戦は、シード校撃破で勢いに乗るあおによしが、ベンチ入りの約半数がこの日不調以下という状態にも関わらず投打に危なげのない内容で、村立・大台ケ原の粘りを退けてキャリアタイの過去3度目となるベスト8進出。
3回戦を終えた時点での大会戦評<7/5掲載>
今日を終えて奈良はベスト32が出揃いました。比較的少ない印象とは言え、今大会でも早期から波乱が巻き起こりました。レート差はもとより、戦力や選手層差が顕著なカードでも下剋上が発生しています。あらゆる要素がそれぞれには有るとは思いますが、総じてやはり公式戦・一発勝負は恐ろしいものだと改めて思いました。
3回戦を終えて総Aのシード校(枠)は、全校勝ち進んでいます。加えて、天智高田学園の健闘が光ります。また、競合回避枠(ブロック内準シード枠)の勝ち上がりは7校と半数以上が姿を消してしまっています。
また、第4・10ブロックではシード校と競合回避枠校の両校が敗れており、レート分布からも見てわかるように絶対的な強豪校が不在とあって、混戦状態であることが窺えます。
勝ち残りを見てみると32校中、総A校は15校と約半数です。またその他の総B・17校の内、4ステータス平均がB以下(ABCC・ACCB・BCBB等)であるのは4校で、更にレート1842未満(県ランク圏外)の学校は2校のみと、例年に比べて少ない印象です。一部で極端な波乱はあったものの概ね順当な結果が多いとの見方が出来ます。
3回戦で早くも2カード(第4ブロック:秋篠学院 vs NR学園、第12ブロック:西大和学院 vs ならのだいぶつ)発生した”レート2000over対決”ですが4回戦では、第2ブロック:箸中 vs マッキー、第5ブロック:享愛 vs 天翔学園、第7ブロック:あすか野 vs 鹿フン、第9ブロック:吉祥 vs 吉野桜、第12ブロック:西大和学院 vs 室生農林、第15ブロック:ジョージア工科大 vs あおによし、以上の6カードが発生しています。
中でも今大会初となる総A対決は、第2ブロック:箸中 vs マッキー 戦 と、第15ブロック:ジョージア工科大 vs あおによし 戦 の2カードとなりました。組合せ抽選後の記事にて、優勝候補として名前をあげていた学校同士の対決が、早くも4回戦から行われます。<7/5・3回戦終了時点での掲載>
5回戦を終えた時点での大会戦評<7/8掲載>
6/28リリースの「’21夏の甲子園奈良予選 全253校組合せ16ブロック比較」に基づいて、3回戦終了時点での状況を見ていきます。
※ 表において、学校名の赤字表記は総合評価A校、右横のカッコ内数字は開幕時点での県ランク順位、セル内のグレー色は薄い程に直近の敗退を表しています。
まず4回戦終了時点でのベスト16校については、全16ブロック中シード校は半数となる8校でいずれも総A校。準シード枠からは、マッキーと村立大台ケ原の2校。残る6校はノーシードからの勝ち上がり。第14・15ブロックを除いてのノーシード勢は、レート2200以上不在の混戦ブロックを制しています。第14・15ブロックを制した真菅・あおによしの両校は、4回戦で2200クラスの総Aシード校に直接勝利してのベスト16進出であり、非常に価値あるものとなりました。
続く5回戦は、概ねランキングやチーム評価通りの決着となりましたが、唯一総B校でベスト8進出を決めたのは市立橿原。第5シードのあすか野さんを衝撃のコールドゲームで勝利した事は、5回戦唯一にして最大のサプライズでした。とは言え、2017年創立の大ベテラン校であり、現チームとなる秋季大会以降の4つの公式戦ではすべて3勝以上と安定した実績であり、ジャイキリ・下剋上と呼ぶには相応しくありません。丸4年かけて辿り着いたキャリアハイとなるベスト8は、努力の証・成果だと思います。
さて明後日は準々決勝です。各ブロックを勝ち上がったベスト16以降の組み合わせは以下の通りです。
出揃ったベスト8校、もうこうなったらどのチームが奈良を制してもおかしくありません。この8校を残して、あと3つを勝つことは至難の業です。奈良が全国屈指の激戦区だということが、この準々決勝ラインナップに表れていると思います。
最後にまた創立年だけ確認しておきましょう。2017年組は、私立・大和と市立橿原の2校。2018年組は、世代BIG3の享愛・吉祥・なつぞら学園に加えて、あおによしの4校。2019年組は、世代BIG3の中から91田原本農業・十津川学院の2校。去年夏に頭角を現し始めていた2019年世代でしたが、今年の2020年世代は3回戦まで遡らないと発見出来ません。しかし、一期生が最上級生になるこれからが真価を示す時だと思いますので、秋季大会での躍進を期待しています!
準々決勝
91田原本農業はエース大山君と今大会初登板となった春季MVPの佐藤君、対する大和は今大会初先発となるエース薮下君とここまで主戦で投げてきた2年生左腕佐藤君。両校を代表する2投手が登板した試合だったが、投手戦ではなく共に安打数は二桁を放つ得点の奪い合いとなったこの一戦は、序盤に3発を放ち主導権を握った大和に軍配。91田原本農業も最終回に意地を見せる連打で1点差まで詰め寄ったが、僅かに及ばず。春王者の夏はベスト8となった。MOMは大野君(大和・3年・2019019☆3)。2打席連続の2ランにてチームは終始優位に戦う事が出来た。
ここまで快進撃を見せてきた市立橿原だったが、豊富な実績と戦力を擁する享愛を前に力尽きる。しかし、先述した通りに2017年の俺甲初年度創立校は今大会でキャリアハイとなるベスト8に進出し、これまで4年間の努力の成果を形として表した事は称賛に値し、なかなか成績が伴なわず苦しむ多くの学校に夢と希望を与えた。一方、5回戦に引き続きこういった難しい試合をきっちり勝ち切った享愛は、地力を発揮したこの2日間でその実力を証明した。MOMは山本英君(享愛・3年・20190106☆4)。8回1/3を被安打3の無失点で完封勝利へ導いた。
奈良2018BIG3対決は思わぬ決着となった。超強力打線と一線級投手を数多く揃えた優勝候補筆頭であったなつぞら学園に対し、吉祥の伝統であるスタメン・打順共に完全固定オーダーの打線は、初回の先制から中盤、そして終盤までコンスタントに打ち続けて8回サヨナラコールド勝利。好投手・菅原君と鈴木君を打ち崩した。敗れたなつぞら学園はこれにて活動休止期間へ入る。常にトップランナーとして奈良を牽引してきたその功績は、復帰されるその日まで決して無駄にしてはならない。MOMは中島君(吉祥・3年・20190100☆5)超強力打線相手に被弾の1失点のみという力投は、打線をイニングごとに活気付けた。
抑えのエースを先発起用するという奇襲采配を見せた十津川学院に対し、中盤までは見事な投手戦を演じたあおによし先発の2年生左腕エース佐々木君。しかし、佐々木君から二番手にスイッチした7回に十津川学院打線が襲い掛かり一挙7得点をあげてコールドゲームとした。二番手宮崎君も素晴らしい投手なだけに信じられない結果であるが、技かな隙を突いた十津川学院打線が秀逸だったといえよう。MOMは内海君(十津川学院・3年・20190117☆5)打ちあぐねていた佐々木君から一発を放ち同イニング2打席目にはコールド勝利へ誘う2点タイムリー。彼に始まり彼に終わるビッグイニングだった。
準決勝 と 決勝戦展望
各世代の最多勝記録保持校同士の対決は、伝説的な昨年夏・決勝の再戦カード。再びノーガードの打合いを期待してしまう顔合わせだったが、大和が初回からエラーも絡めて一挙7得点のビッグイニングにて大量リード。享愛エースの垣内君は自責点3ながら1回持たずマウンドを降りる事となった。その後、享愛打線も相手エラーを活かして6回に4点奪い返すも、終盤は大和リリーフ陣がシャットアウト。終始リードを活かした試合運びで大和が2年連続となる決勝へと駒を進めた。享愛の夏連覇への挑戦はベスト4にて終える事となった。
MOMは小野君(大和・3年・20190050☆5)SRとは思えない鍛え上げられたスペックは、4回以降追加点がなかった打線を助けるクロージング。6回以降追い上げムードが漂い始め、4点差などすぐに引っ繰り返すことのできる享愛打線に対し、8・9回をきっちり”0”に抑えて試合を締めたピッチングは、決して簡単なものではなかった。
”2018BIG3”と”2019BIG3”それぞれ最後の生き残りを懸けた一戦。さすがの両校であり、試合は一進一退の攻防となる。初回、吉祥エース斉藤君を捉えた十津川学院の井上君と井出君はホームランにて3点先制。その後斉藤君は立ち直りを見せる中、反対に立上りが完璧だった菊地君はタイムリーエラー2つでリズムを崩したか5回に吉祥打線から連打を浴び逆転許す。そして中尾君にスイッチした6回にも古川君に一発を許し吉祥はリードを3点に広げる。しかしその裏、吉祥二番手の谷口君から足を活かした攻撃と代打・内海君の2ランで十津川学院は同点に追い付く。7回以降はスコアボードに”0”が続く中、均衡が破れたのは最終回。吉祥クリーンアップの2者連続ホームランが飛び出し一挙4得点。その裏は三番手重富君が上位打線を三者凡退に打ち取り、吉祥が春夏連続となる決勝進出を決めた。2019年組最後の砦となった十津川学院はベスト4で終える事になったが、唯一の準決勝進出にて世代トップランナーの座は再び奪い返した。
MOMは佐藤君(吉祥・3年・20190155☆5)5回の同点犠飛と9回のダメ押しとなる一発は、チームを引っ張る四番として非常に効果的なものだった。
2021年夏の甲子園・奈良県予選大会も残すは明後日の決勝戦のみとなりました。
奈良県公式戦最多勝利校は80勝へ王手とし、県内4度目のⅤは勿論ながら2年振り3度目となる夏の甲子園出場を目指す大和と、春(準Ⅴ)のリベンジを狙って第2シードから春夏連続で決勝まで勝ち上がり、昨年センバツ以来となる甲子園出場を目指す吉祥の対決となりました。
公式戦では一昨年の秋以来の激突となり、現チームでの練習試合は僅か2試合のみでいずれも1点差。直接的にはお互いの手の内を知らない状況での戦いとなります。
春王者の91田原本農業と2018世代最多勝の享愛を破った超強力打線を擁する大和か、史上最強なつぞら学園と2019世代最強の十津川学院を破った百戦錬磨の固定スタイルは隙が無い吉祥か、果たして聖地への切符を手にするのはどちらとなるのでしょうか??
7月13日(水)13:30 FINAL in 佐藤薬品スタジアム
必見です!!
決勝戦
先攻となった吉祥は、決勝も固定オーダーでいつもの顔ぶれが並び、準決勝・十津川学院戦に続いて連続でエース斉藤君が先発。対する後攻の大和は、準々決勝・91田原本農業戦と同じオーダーで、先発はここまでエース級の活躍を見せている佐藤君。
試合は初回から動く。先頭の古川君がいきなりスリーベースから打者2人で早々と吉祥が先制すると、その裏も大和は先頭の飯田君から3連打で無死にて逆転に成功し、更に小森君の2ランでリードを3点に広げた。
立上りこそ崩れたが、その後は両先発が立ち直り以後無失点の好投を見せた。そして、5回からは大和はエース薮下君へ継投。6回には吉祥が谷口君へ継投。
7回、吉祥・松葉君のソロと、大和・福井君のタイムリーで1点ずつ加点。
試合が決定付いたのは8回で、大和下位打線の長打攻勢により3点追加。直後の9回表、2死から吉祥も最後の意地を見せて代打・加藤(健)君がタイムリーを放つもそこまで。最後は三振にてエース薮下君が試合を締めた。
MOMは飯田君(大和・2年・20200187☆5)初回は逆転の口火を切り、7回は失点後に即リードを戻すスリーベース。それ以外にも得点にこそならなかったが、足を絡めて相手を揺さぶった貢献度合いは、好投手を打ち崩す要因となった。
吉祥さんは春夏連続で惜しくもあと一歩及びませんでした💦 しかし、裏を返せば春夏連続での決勝進出・準Vは素晴らしい戦績であり、更に一大まで含めれば県内公式戦3大会連続での決勝進出となりました。その高い次元での安定感と勝負強さは、間違いなく現チーム世代の奈良No.1であったに違いありません。
大和さんは、奈良県公式戦最多勝利数を80勝へ伸ばして県内単独トップとなる4度目のⅤ、そして2年振り3度目となる夏の甲子園出場を決めました。優勝おめでとうございます✨ヾ(≧▽≦)ノ
最後に、今大会MVPは…、エース以上の活躍を見せた2年生左腕・佐藤樹投手(大和・20200102☆4)を選出します! 今大会初登板となった2回戦こそリリーフ登板で2回1/3を4自責点と精彩を欠きましたが、3回戦以降は5試合に先発し、20イニングを僅かに4失点(3自責点)という好投。先発時に限れば防御率は1.35、ショートスタートながら各試合で序盤~前半の良いリズム・流れを生み出し、優勝するに欠かすことは出来ない投手でした!
また敢闘賞としては…、全試合で安打を放ち打順2・3番として見事に機能した最多安打の福井君・最高打率の山田君、5回戦・準決・決勝でホームランを放った6番小森君、2試合連続無安打にて準決勝では屈辱の打順降格となるも3ランを放ち先頭に戻った決勝では4安打の活躍を見せた飯田君、チーム最多タイとなる3発を放ったクリーンアップの4番関根君・5番大野君、…総じて随所に力を発揮した大和上位打線を賞します。特に圧巻は、5回戦・5点、準々決勝・3点、準決勝・7点、決勝・4点と、大会後半の4試合すべてで初回にビッグイニングを生んだ集中打です!MVP佐藤君の好投と相まって、序盤から一気に試合を支配するパターンは秀逸でした!
2017年1月創立のレジェンド校は、開校から4年半が過ぎた今も尚トップを走り続けています。伝統校の聖地での活躍を期待して、奈良県みんなで応援しましょう!(*’▽’)/”
8/25追記:大和さん 夏の甲子園優勝!
★貯めたポイントは1P=1円で交換★
【現金】 全ての金融機関を取扱い
【電子マネー】
nanacoポイント・楽天Edy・WAONポイント等
【ギフト券】
App Storeギフトカード・Amazonギフト券等
夏を終えたすべての監督さんへ
惜しくも大会を去ってしまった学校さんは、新チームにて秋を目指して新たなスタートをきられている事かと存じます。この悔しいお気持ちを下級生に受け継いでいただき、それを秋にぶつけるべく、また日々頑張っていただきたく思います。
2019年創立以前の監督さんへ
2017年・2018年創立のベテランさんで、今夏の敗退にて衝動的に廃校されている方が目に付きます。前から計画的にこの夏を最後として取り組まれてきたのであれば仕方ありませんが、早期敗退を理由に諦めてしまわれるのは勿体ないと思います。リアルタイム連動型のこのゲームで、費やしてきた時間は少なくないはずです。積み上げられたスキルをベースとして継続してプレーされることがベストではありますが、今はモチベーションが無くなってしまったという方でも、またいつかお気持ちが戻られたら一からの新設校でなく現チームにて復帰できるように、廃校にはせず放置という形をとっていただければ幸いです。
2020年創立校の監督さんへ
また、2020年創立校はここからが本番となります!初めて最上級生を率いて戦う事ができるシーズンとなり、その最初の公式戦は秋季大会となります。他校との世代ハンデは遂になくなり躍進が期待されます。この夏に3年生を擁していたベテラン校は、最上級生が引退となり新チームへ移行します。これまで主戦だったメンバーは一層されて1からのチーム作りとなりますが、この夏敗退後も引退はなく現メンバー・チームが継続して活動する2020世代校は、それが大きなアドバンテージとなります!これまでの練習試合での成長分や人望の積み上げは、これから活きてきます!
2021年創立校の監督さんへ
2021年創立校は、まずは今年の1年生大会を目指して下さい!3年生が引退するとは言え、2年生を率いる先輩校にはなかなか敵いません。しかし、1年生のみでずーっと日々戦っておられる新設校さんに対し、練習試合での成長分や人望の積み上げは他の先輩校にはありません。上級生に頼っているベテラン校は1年生大会時に即席1年オーダーにて挑むことが多いですが、普段から1年生のみで戦っておられる2021世代校は、そのままのチームで1年生大会にて活躍されるケースが多いです!
夏以降もベテランからビギナーさんまで、みんなで楽しく取り組んでいきましょう♪(*^^*)
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