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’21 秋季奈良県大会 リザルト完全版:9/21最終更新

大会

9月4~17日に開催された3年生引退後の新チーム初陣となる秋季大会。14日間で1回戦~決勝までの全313試合が行われました。組合せ抽選後にアップしました記事を基にして16ブロック別に各試合結果・戦評・MOM/MVP選出などを掲載しています。

9/6:3回戦を勝利した全64校とその勝ち上がりを掲載。
9/11:4・5回戦の全試合結果を掲載。また、5回戦を勝利したベスト16校のここまでの勝ち上がりをご紹介。
9/14:6回戦の各ブロック勝者同士の試合結果と戦評を掲載。そして、準々決勝の各結果と戦評、更に各試合のMОM(マン・オブ・ザ・マッチ)を選出。
9/19:準決勝・3決・決勝の結果・戦評・MOM選出。
9/21:優勝校データ掲載と、大会MVP・敢闘賞の選出。

※ 各表の校名の頭にある☆マークはシード枠校、★マークはブロック内の競合回避準シード枠校を表しています。文中の県ランク順位は9/1組合せ抽選時のもので、その後ろの数字は創立年を表しています。

▼▽組合せについてはこちら▽▼

▼▽タイトルをタップするとジャンプします▽▼

第1・2ブロック

第1ブロック:ジョージア工科大(県2位・2019)は、苦しい3回戦を2試合連続となる二桁得点で延長戦を制した。椿ノ宮(県100位・2018)は、危なげない連勝で昨夏以来となる2勝。香芝学院(県54位・2019)と小白水(県63位・2017)は共に、3回戦の投手戦を制して勝ち上がり。
第2ブロック:奈良公園前(県80位・2020)は、3回戦でシード枠の榛原になんと驚異のコールドゲーム。智辯付属桐蔭明徳(県46位・2018)は、連続コールド勝利。 上(県21位・2018)は、連続完封でのコールド勝利。毘沙門天(県84位・2017)は、3回戦の乱打戦を制して勝ち上がり。 <9/7・3回戦終了時点での掲載>

第1ブロック:小白水は4回戦の接戦を勝利して昨年秋以来となる3勝をマークするも、ジョージア工科大は4・5回戦を共に連続コールドで制して、盤石のベスト16進出を決めている。第1シード校は苦しんだ2回戦以外はすべて完勝の内容、万全の状態にて6回戦へ挑む。
第2ブロック:上は4・5回戦共に接戦をものにしてキャリアタイとなるベスト16進出。一方、3回戦金星の勢いそのままに奈良公園前は4回戦も打ち勝ったが、その代償で投手3名を疲労で欠いた5回戦を終盤に競り負け。しかし、2020世代としてキャリアを大きく更新する3勝をマークした。<9/11・5回戦終了時点での掲載>

6回戦:第1ブロック勝者・ジョージア工科大 vs 第2ブロック勝者・上 エース小倉君のQS、四番坂本君の2ホーマーと三番LR宮岡君とのアベック弾にて、ジョージア工科大は7回コールドの完勝。一方、敗れた上はこの日リリーフ陣が軒並み絶不調という不運。しかし、四番池田君の先制タイムリーや五番信田君の2ランなど得点圏での勝負強さは、今年春に並ぶキャリアタイのベスト16へチームを導く原動力であった。<9/14掲載>

第3・4ブロック

第3ブロック:91田原本農業(県13位・2019)は、連続二桁安打&得点により勝ち上がり。三笠山(圏外・2019)は、連続7回コールド勝利でキャリアタイの2勝。 土居仲(県39位・2017)は、2戦連続二桁安打による勝利。十津川第二(県95位・2018)は、3回戦で延長12回の激闘を勝利。
第4ブロック:いっこく堂(県28位・2019)は、3回戦の苦しい投手戦を延長10回で制した。(県立)天理(県85位・2017)は、ここまで1度もリードを許さない試合運びで連勝。 (村立)大台ケ原(県52位・2017)は、3回戦の接戦をものにして勝ち上がり。奈良奈良(圏外・2019)は、2戦共に僅差の勝負を競り勝っている。<9/7・3回戦終了時点での掲載>

第3ブロック:91田原本農業は4回戦を逃げ切り勝利し、5回戦では競り勝った4回戦にてキャリアハイ3勝目をマークした十津川第二に9裏土壇場で追い付かれるも、延長で試合を制してベスト16進出。2回戦以降苦しい試合展開が続いていますが、それを勝ちきっているという点は地力がある証。
第4ブロック:村立大台ケ原は4回戦の打合いを制し、5回戦はサヨナラコールド弾で快勝。夏秋連続ベスト16入りを決めた。いっこく堂は4回戦で17安打のコールドと快勝していたが、5回戦では顔色に恵まれず、惜しくも春・夏・秋連続のベスト16進出はならず。<9/11・5回戦終了時点での掲載>

6回戦:第3ブロック勝者・91田原本農業 vs 第4ブロック勝者・(村立)大台ケ原 四番小林(祥)君が初回と4回に放った2ランなどで、初回から主導権を握った91田原本農業が、大台ケ原の追い上げをリリーフ陣が抑え込んで勝利。大台ケ原は山下君の3ランや早坂君のタイムリーとクリーンアップが活躍し2点差まで詰めたが、終盤の8・9回共に1・2塁のチャンスを作るもあと1本が出ず。3年前の8強まで肉薄とする過去3度目となるベスト16入りだった。<9/14掲載>

第5・6ブロック

第5ブロック:ミルコ紙コップ(県7位・2020)は、連続コールド勝利にてキャリアハイを懸けた3戦目へ挑む。桜ヶ丘(県67位・2017)は、2戦連続でビッグイニングを生んでの勝ち上がり。生駒東(県45位・2019)は、準シード枠の愛国に競り勝ち。生駒山(県57位・2019)は、3回戦を7回コールド勝利。
第6ブロック:ちょうスマ(県29位・2018)は、3回戦でシード枠のまにまにに終盤怒涛の攻撃にて逆転勝利。レクサス(圏外・2020)は、練習試合から変わらず”泉川→今井”という疲労投手の固定継投。きたじーに(圏外・2019)は、3回戦で延長10回の熱戦を勝利。よっくん(圏外・2017)は、無失策による連続コールド勝利。 <9/7・3回戦終了時点での掲載>

第5ブロック:ミルコ紙コップは4回戦を被安打1の完封リレーで勝利すると、5回戦は競り合いになるも要所を締めてベスト16進出。今大会で大きくキャリアを更新するベスト16入りだが、2020世代トップランナーが目指す目標はまだ先と見る。春以来となるベスト16を狙った生駒東だったが、4回戦の逆転勝利で通算20勝をマークした。
第6ブロック:よっくんはノーシードからのベスト16進出。4・5回戦を共に1点差勝利、特に5回戦最終回での4点差を引っ繰り返した勝利は2019年一大以来となる6回戦進出。惜しくも敗れたちょうスマは、4回戦のコールド勝利で2019年夏以来となるキャリアタイの3勝をマークした。<9/11・5回戦終了時点での掲載>

6回戦:第5ブロック勝者・ミルコ紙コップ vs 第6ブロック勝者・よっくん エース鬼頭君を温存しつつ自責点0の3継投リレー、打っては三番斎藤君の猛打賞と四番黒澤君のコールドを決める3ランでミルコ紙コップが快勝。敗れたよっくんは、ベンチ入り18名中8名がこの日不調以下という苦しい台所事情。8回は試合唯一の失策が絡んで大量失点。悔やまれるベスト16となったが、昨秋以来となる複数勝利と一昨年一大以来となる6回戦進出は2017年創立校の復調を予感させるものだった。<9/14掲載>

第7・8ブロック

第7ブロック:西大和学院(県9位・2018)は、2戦連続の二桁安打で勝ち上がり。若草(県51位・2019)は、初戦の2回戦で8得点というビッグイニングを生んで逆転勝利。虹橋(県26位・2020)は、3回戦を競り勝ちキャリアハイ。万葉まほろば(圏外・2020)は、3回戦で延長12回の激闘を勝利。
第8ブロック:おらが村(県20位・2017)は、打線好調に加えて連続の無失策という連勝。天高(県61位・2020)は、2戦連続の完封コールド勝利。田原本国際(県25位・2017)は、3回戦にて延長11回を制する勝利。市立橿原(県14位・2017)は、連続二桁安打にて勝ち上がり。 <9/7・3回戦終了時点での掲載>

第7ブロック:2019年創立の若草は、初の3年引退→新チーム移行という最も苦しい世代にも関わらずキャリアハイとなるベスト16進出。シード校・西大和学院、2020世代・虹橋を破ってのもので創立以来のピークを迎えている。また、虹橋は大接戦となった5回戦を最後に無念の終え方をしたものの、2020世代はこの秋公式戦初勝利から3勝まで一気にキャリアを更新した。
第8ブロック:田原本国際は4回戦で市立橿原との引き分け再試合という死闘を制し、続く5回戦はその反動を感じさせないコールド勝利でベスト16進出。2017年創立の大ベテラン校はタフさを見せている。 敗れた天高は2020世代、昨年一大ベスト16メンバーにてこの秋は3勝をマークした。<9/11・5回戦終了時点での掲載>

6回戦:第7ブロック勝者・若草 vs 第8ブロック勝者・田原本国際 シード校を直接破って勝ち上がった両校の試合は無失策も手伝って素晴らしい投手戦となった。互いに1点ずつを奪った後はランナーを出すも投手と野手陣が踏ん張り追加点を許さない。そんな展開が続いた終盤に勝負を決めたのは、田原本農業・四番坂本君の一発。直後の最終回に若草も1死1・2塁とチャンスメイクするもあと1本が出ずゲームセット。どちらが勝ってもおかしくなかった試合を惜敗するも、若草はこの秋にキャリアハイとなるベスト16入りを達成。<9/14掲載>

第9・10ブロック

第9ブロック:十津川学院(県5位・2019)は、完封で攻撃は4イニングのみによる最短コールドの連勝。(国立)大和(圏外・2017)は、連続完封勝利で3大会連続となる2勝目。西奈良(県39位・2017)は、2戦連続二桁安打による勝ち上がり。(県立)大台ケ原(県31位・2018)は、3回戦の接戦をものにする勝利。
第10ブロック:マッキー(県10位・2018)は、連続コールド勝利にて10大会連続2勝以上という偉業を達成。みあと(圏外・2017)は、初戦を逆転勝利で勢いに乗る。 天翔学園(県24位・2018)は、2戦連続二桁安打による勝利。飛鳥(県36位・2019)は、2戦共効率よく得点を重ねて連勝。 <9/7・3回戦終了時点での掲載>

第9ブロック:第2シード十津川学院は4回戦での危機を乗り越えて、その後ベスト16進出。ジョージア工科大と同様にその他3試合は完勝の内容。投打共に充実した状態で6回戦へ挑む。県立大台ケ原は5回戦で敗れるも、4回戦では16安打の快勝で2年連続で秋3勝をマークした。
第10ブロック:マッキーは試合巧者ぶりを発揮して通算4度目となるベスト16進出。なんと4戦連続で14安打以上を放っており、中川・横手君ら投手陣も好投。 初の8強入りへリベンジに挑む。天翔学園は5回戦で敗れたものの2年連続秋季3勝&夏秋2大会連続3勝と充実期を迎えている。<9/11・5回戦終了時点での掲載>

6回戦:第9ブロック勝者・十津川学院 vs 第10ブロック勝者・マッキー 第4試合に引き続きこちらも好ゲームとなった。強豪校同士の戦いは僅かなミスや綻びが結果に直結してしまう。マッキー先発の安達君は強力十津川打線に対し6回2失点というQS、7表には相手の代わり端を攻め立てて2得点で同点。しかし直後の7裏に連続失策、それを見逃さなかった十津川学院・三番染谷君はきっちりタイムリー。これが決勝点となった。悔しい敗戦となったがマッキーは10大会連続複数勝利、そしてこの秋で通算4度目となるベスト16入りを果たした。<9/14掲載>

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第11・12ブロック

第11ブロック:あおによし(県16位・2018)は、連続二桁安打&得点にて勝ち上がり。高田礒野(県38位・2018)は、2戦共コンスタントに得点を重ねて快勝。 学法飛鳥塾(圏外・2018)は、2戦共に逆転での2点差勝利。いかるみん(圏外・2018)は、二戦連続二桁安打により勝利。
第12ブロック:信貴山(県12位・2017)は、二桁安打による連続完封コールド勝利。駒澤大学付属清風(圏外・2017)は、3回戦の乱打戦を19安打20得点で制しての勝ち上がり。 たんぼ(県30位・2018)は、3回戦を終盤の猛攻で逆転勝利。(村立)天理(圏外・2020)は、初戦で最短コールド勝利。 <9/7・3回戦終了時点での掲載>

第11ブロック:シード校・あおによしは、延長に縺れ込んだ4回戦を制したが、続く5回戦でいかるみんに複数失策からの失点を献上してしまい惜敗。 勝ったいかるみんは、創立3年半で初のベスト16進出というキャリアハイを達成。
第12ブロック:信貴山は4戦連続二桁安打・得点を継続中。得意の秋に躍進を続けている。5回戦で敗れたたんぼですが、4回戦のサヨナラ勝利で3年連続となる秋季3勝をマーク。<9/11・5回戦終了時点での掲載>

6回戦:第11ブロック勝者・いかるみん vs 第12ブロック勝者・信貴山 秋の猛者、信貴山は留まる所を知らない。シード校を破ったいかるみんに対し、先発全員安打となる18安打の猛攻で8回コールド勝利。投げてはエース高橋君を欠く中で秦君が7回2/3を自責0の好投。敗れたいかるみんだが、エース馬渡君の5回無失点というピッチングは素晴らしく、チームをキャリアハイのベスト16へ導いた1年生右腕の活躍は今後を期待させるものだった。<9/14掲載>

第13・14ブロック

第13ブロック:享愛(県3位・2018)は、連続完封勝利で4年連続秋季複数勝利を記録。奈良支援(県27位・2018)は、3回戦で16安打を放っての勝利。 三輪明神(県41位・2019)は、3回戦で延長戦を制しての勝ち上がり。片桐高校付属斑鳩(県22位・2017)は、3回戦で3発11得点にてコールド勝利。
第14ブロック:秋篠学院(県11位・2018)は、2戦連続二桁安打によるコールド勝利。万葉学園(県89位・2018)は、2戦共に1点差ゲームを制しての勝ち上がり。 あすか野(県8位・2017)は、3回戦を土壇場で試合を引っ繰り返して勝利。真菅(県48位・2018)は、機動力を活かした勝ち上がり。 <9/7・3回戦終了時点での掲載>

第13ブロック:享愛は貫禄の勝利を重ねてベスト16進出。通算70勝を懸けて6回戦に挑む。5回戦で敗れた片桐高校付属斑鳩は、4回戦コールド勝利でこの秋3勝。初年度から5年連続で秋季複数勝利をマークしている。
第14ブロック:秋篠学院は5回戦屈指のカードを接戦の末サヨナラで制してベスト16進出。 2年連続の秋8強入りへ向けて6回戦へ挑む。一方、惜しくも敗れた昨年秋王者・あすか野は、世代交代に苦しみつつも限られた戦力を活かして3・4回戦を逆転勝利。10大会連続で県3勝をマークした。<9/11・5回戦終了時点での掲載>

6回戦:第13ブロック勝者・享愛 vs 第14ブロック勝者・秋篠学院 唯一この秋残った2018BIG3の享愛は、同期の古豪である秋篠学院に対して圧巻の15安打・二桁得点で勝利。この日4安打を放ったLR佐藤君を中心に上位打線が機能し、先発全員安打までマーク。敗れた秋篠学院は、主将小山君を骨折で初戦から欠き、更に5回戦以降はもう1名負傷者を抱えながらも好選手の揃う1年生を中心にベスト16入り。一大や来季のキャリア更新が期待される。<9/14掲載>

第15・16ブロック

第15ブロック:(私立)大和(県4位・2017)は、日本一の勢いそのままに連続最短コールド勝利。PL学園(県35位・2020)は、2戦共に無失策による連続コールド勝利。 理天(県17位・2017)は、連続コールド勝利。梁山(圏外・2018)は、2戦連続二桁安打をマークしても勝ち上がり。
第16ブロック:これから頑張る(圏外・2021)は、シード枠の箸中を延長で破るという3回戦最大のサプライズ。橿原市(圏外・2020)は、2戦共に接戦を制しての勝ち上がり。三毛猫(圏外・2018)は、準シード枠の西和学院大斑鳩に勝利して勝ち上がり。奈情商(県59位・2017)は、3回戦をサヨナラ最短コールドにて勝利。
<9/7・3回戦終了時点での掲載>

第15ブロック:私立大和は4戦すべてで完勝の内容。 初戦から3戦連続で13安打・13得点以上、3回戦からここまでは3戦連続でホームランが飛び出しており、打線は新チームになっても変わらない破壊力。敗れた理天は、2年振りに”春・夏・秋”の年間キャリアタイとなる7勝をマーク。
第16ブロック:三毛猫は創立約3年でキャリアを大きく更新するベスト16進出。ここまで2017年創立の大ベテラン校の小泉・奈情商や、新興勢力2020世代の西和学院大斑鳩・橿原市という新旧様々な対戦校に競り勝って駒を進めている。敗れたものの橿原市は3回戦大金星のこれから頑張るに競り勝ってキャリアハイ3勝をマークした。
<9/11・5回戦終了時点での掲載>

6回戦:第15回戦ブロック勝者・(私立)大和 vs 第16ブロック勝者・三毛猫 夏の全国覇者・大和は先発全員安打の二桁安打で快勝。この日軒並み不調だった主力投手陣を打線が見事にフォロー。対して三毛猫は、初回の2失策1四球で得た満塁機を活かして2点先制や、クリーンアップや代打からの得点は秀逸だったが、タイムリーエラーによる3失点献上が響いた。しかし、2018年組がこの秋にキャリアを2つも更新し達成したベスト16入りは、多くの学校に見てほしい努力の成果であった。<9/14掲載>

3回戦を終えた時点での大会戦評<9/7掲載>

昨年秋に比べれば、比較的少ない印象とは言え、今大会でも大会序盤から”波乱”が巻き起こりました。レート差はもとより、戦力や選手層差が顕著なカードでも”下剋上”が発生しています。あらゆる要素がそれぞれには有るとは思いますが、ベテラン勢は新チーム移行後の初陣であり、対して昨年の創立校は世代ハンデから解き放たれる初めての大会ということで、戦力差が交錯するこの時期ならではのものと思われます。総じてやはり秋季大会、延いては公式戦・一発勝負は恐ろしいものだと改めて思いました。

その象徴は、第16ブロックです。県ランカーが最も少なかったこのブロックで、全16ブロックで唯一となるシード枠校と競合回避枠校の両校敗退という波乱が起こりました。また全体を見ても、ここまでシード枠校は3校、強豪回避枠校は4校が大会を去っています。同時に、県ランク上位校や総A校の敗退もありました。今年の秋もやはり荒れ模様です。

そんな秋を勝ち進んでいる学校について見ていきます。

勝ち残り64校中、県ランク圏外校は15校と昨年より2校増加してはいますが、その一部はベテラン勢の世代スポット強化によるもので、これを昨年時の様な波乱と一口にまとめて言うのは相応しくないと思います。その一方で、鍛え上げた一期生が初めての最上級生となり挑んでいる2020年創立校の勝ち残りは9校。3回戦終了時点の昨年秋は2019年創立校が14校勝ち残っていた為、やや淋しい印象です。

次は、煽りを受けることなく勝ち上がっている優勝候補の直接対決について見ていきます。

優勝候補の最速対決となる可能性は、まず5回戦で秋篠学院vsあすか野。更に、総A最速対決は、6回戦にて 91田原本農業vsいっこく堂あおによしvs信貴山 の2カード可能性があります。それ以降はいずれのチームも激戦必至であり、近畿地区大会へ進む3校はどのチームになるのでしょうか?

勿論これらは可能性の話であって、優勝候補以外のチームの台頭・躍進にも期待しています!

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5回戦を終えた時点での大会戦評<9/11掲載>

ベスト16が出揃いました!シード枠からは9校、強豪回避枠からは3校が勝ち上がっています。そこに加えてノーシードからは、よっくん・若草・いかるみん・三毛猫の4校

昨年秋と見比べると、秋の信貴山、安定感抜群のマッキー、初年度創立の古豪・秋篠学院、そして2019BIG3のジョージア工科大・十津川学院・91田原本農業の計6校が、2年連続で難しい秋のベスト16入りを果たしています。

また、台頭が期待された2020世代でしたが、ミルコ紙コップのみの勝ち残りとなってしまいました。対して、2018年組のいかるみん・三毛猫、そして2019年組の若草がキャリアハイを達成してのベスト16入りです。長年の苦労が、新チーム移行というハンデを乗り越え、この秋に実を結んだという事でしょう。新設校やビギナーさん、中堅さんもこの結果を受けて、諦めずにこつこつ頑張って頂きたいと思います!

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準々決勝<9/14掲載>

第1試合 91田原本農業 vs ジョージア工科大

2019BIG3直接対決は、互いのエースを欠いた布陣での試合。その結果は先発投手の明暗が直結しました。
91田原本農業の山崎君に対し、初回先頭から四番までの2発を含む4連打でKOしたジョージア工科大は、左のエース二瓶君が4回2/3を無失点(後続が打たれて1自責点)で凌いで流れを渡さなかった。その流れを最後まで崩さず、ジョージア工科大は上位打線全員マルチを記録して準決勝進出。

91田原本農業 2 – 6 ジョージア工科大

敗れた91田原本農業だが、2番手以降は8回を2失点と好投。それだけに山崎君の立ち上がりが悔やまれる結果となった。しかし、監督の体調不良による一時活動停止を乗り越えての夏秋2大会連続&秋2年連続8強は、2019世代最多となる38勝をマーク。まずは監督の病状が快方へ向かうことを祈り、それからまた来季へ2つ目のタイトルへ向けて再始動されることを願う。
MOM:坂本右翼手(20200170・☆4)相手先発を無死にてKOした初回打線の4連打目2ランは、第1打席にして試合を決めるものだった。得点差以上に衝撃を与え、その後の優勢な流れを生んだ。

第2試合 ミルコ紙コップ vs 田原本国際

新興勢力・2020世代の絶対王者・ミルコ紙コップと、俺甲初年度創立・2017年組の大ベテラン田原本国際の対決。
試合は初回岩倉君らのタイムリーで4点先制したミルコ紙コップに対し、田原本国際は打順2巡目に入った3回に上位打線が捉えて3点を返し1点差に詰め寄る。その後は両校素晴らしい投手戦となり、互いの得点イニングを除いては3塁を踏ませない展開。1点差ながらどちらに転ぶか分からない流れを終盤に掴んだのはミルコ紙コップだった。黒澤君に一発が飛び出し、接戦のリードを2点に広げた意味は数字以上に大きかった。その後は二番手嵯峨君が残り2イニングを完全シャットアウトし無失策での勝利。

ミルコ紙コップ 5 – 3 田原本国際

一方、敗れた田原本国際だが、4回戦の再試合計24イニングという死闘を経て、そこから更に2勝を重ねて8強まで辿り着いた戦いぶりは称賛に値する。それは監督の采配力があってこそであり、この壮絶な8強入りは今後2018年一大以来のタイトルを狙うに十分なものだった。
MOM:鬼頭投手(20200106・☆3)岩倉君の先制3点タイムリー2ベースや四番黒澤君の決定的なソロ、平井君の猛打賞などそれぞれの活躍があってこその勝利だが、やはりこの試合はエース鬼頭君の踏ん張りがあってこそと考える。2巡目で捉えられた後も逆転は許すまいと相手四番を三振チェンジ。その後は1被安打に抑える好投で7回を投げ切り、直後の黒沢君のアーチを呼び込んだ。

第3試合 信貴山 vs 十津川学院

秋の猛者・信貴山と、2019BIG3の十津川学院の対決。試合は強豪校同士の一戦に相応しい戦いとなった。
エース高橋君を先発マウンド送った信貴山に対し、1年左腕山本君を起用した十津川学院。両投手が見事にゲームをつくり、折り返し過ぎて得点は失策から奪った十津川学院の2点のみ。まだどちらにも傾いていない流れは継投に入って動く。十津川学院二番手はなんと1年生リレーとなる森本君。ここで石澤君のソロを積み重ねて3得点奪った信貴山が8表に遂に逆転。しかし、その裏継投に入った信貴山二番手の佐藤君を捉えた十津川学院打線は2本のタイムリーで再逆転。だが秋の信貴山は更なる追い上げ、逃げ切りに入った三番手の抑え起用の安西君から先頭代打藤井君は粘って四球出塁から2盗塁を決め内野ゴロの間に生還し同点に追い付く。そんなハイレベルな攻防に終止符を付けたのは十津川学院。9裏の先頭に投手が打席に立ってしまうが、守備固めから出て打順一番に入っていた西田君が内野安打、二番染谷君はセンター前でチャンスメイク。片岡君が併殺を逃れて繋いだ最後は四番井出君がサヨナラタイムリーで決めた。

信貴山 4 – 5 十津川学院

信貴山の4年連続地区大会出場は絶たれてしまったが、相手を上回る二桁安打に相手を下回る投手自責点と、素晴らしい競り合いは8強ながら十分なインパクトを残した。
MOM:小林左翼手(20200130・☆5)先制タイムリーと同点タイムリーを放ち、再逆転のホームまで踏んだ。最後こそ四番井出君が決めたが、そこに至るまでは彼の後ろ(五番)で効果的な仕事を続けていた。

第4試合 (私立)大和 vs 享愛

夏の全国覇者・大和と、2018年組最多勝の享愛の対戦は春・夏に続いてなんと今年3度目。それはいずれも常に勝ち上がっているという強者の証。
そんな大ベテラン校同士の試合は、想定外の思わぬ投手戦になった。享愛打線は大和エース佐藤君を初回から捉えて2回で3得点。しかし佐藤君は2巡目をノーヒットで抑える。対して享愛先発の五月女君は、1・3・4回に1死以内に得点圏を背負うも後続を抑えて、失点は6回に浴びた飯田君のみ。継投に入った大和は二番手齋藤君でしたが、当該2巡目となる五月女君の打席から連打を浴び2失点。終盤にリードを4点に広げた享愛はエース小堺君にスイッチ、8・9回を完璧に封じて準決進出を決めた。

大和 1 – 5 享愛

敗れた大和は、夏の甲子園を決勝まで戦い秋への準備期間が少なかったにも関わらず8強入り。聖地を経験した甲子園MVPの飯田君と奈良予選MVPのエース佐藤君は、大会通じて今秋も大車輪の活躍。来季も目が離せない。
MOM:五月女投手(20200108・☆4)強力大和打線に対し7イニングを散発5安打に抑え、失点は被弾による1点のみ。連打を許さず無四球という快投は、公式戦防御率0点台というハイスコア通りの活躍であった。

驚くべきことに”波乱の秋”において、ベスト4は第1~4シード枠校が出揃うという戦力値通りの勝ち上がりとなりました。序盤から中盤までは波乱が他大会より多いとは言え、最終的には強い学校が実力通りに勝ち残るという事なのでしょう。他府県では、総B校・無課金・2020世代らが波に乗って地区大会進出を決めている所もありますが、激戦区奈良県にてそのような事は少なくとも6回戦以降では見当たりません。

2017年組3校が準々決勝にて敗れてしまう中、2018年組ながら俺甲初年度創立享愛がベテラン勢を代表する形で勝ち残り。それに対するは、2019BIG3からジョージア工科大・十津川学院、そして新興勢力2020年組のトップランナー・ミルコ紙コップ。各世代から出揃ったベスト4、優勝と近畿地区大会出場を懸けた戦いは残り4戦。楽しみに見守らせて頂きたいと思います。

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準決勝 <9/19掲載>

第1試合 ジョージア工科大 vs ミルコ紙コップ

2019BIG3&第1シードのジョージア工科大と、2020年創立組トップランナー&第4シードのミルコ紙コップは、互いにLR野手を抱える対決。今大会では好リリーフを続けていた二瓶君が初先発のジョージア工科大、この大一番を絶好調で迎えたミルコ紙コップエースの鬼頭君の投げ合いで始った。しかし、ジョージア打線は2巡目にして早くも対応。宮川・阿部君の連続出塁からLR宮岡君が先制3点タイムリー2ベース、続けて四番坂本君は2ランと準々決勝の再現かの様な畳み掛ける攻撃にて鬼頭君をKO。以降、二番手の嵯峨君が5イニングを宮岡君のタイムリーによる1失点で踏ん張るが、三番手尾身君は坂本君にこの日2本目となる2ランを浴びて計8失点。その間、二瓶君は4イニング、二番手のエース小倉君は5イニングをそれぞれ被安打1にまとめる快投で、ジョージア工科大は初の決勝進出を決めた。

ジョージア工科大 8 – 0 ミルコ紙コップ

一方、敗れたミルコ紙コップですが、この日絶不調だったLR内木君の無安打が打線にリズムを生ませることが出来なかった。また2試合連続で快音が聞かれず、地区大会出場へ残された切符1枚を得るには彼の復調はマストだが、彼のスペックからして3戦連続ノーヒットは流石にないであろう。同時に、エース鬼頭君もKOされてしまった事により球数は抑えられ3決も登板可能となった。それらをポジティブに捉えて、2020世代の夢を乗せ最後の一戦へ挑む。
MOM:宮岡中堅手(20200199・☆1)2ラン2本を放った四番坂本君を抑えての選出。その理由は打順2巡目で捉えた流れを形にした先制の走者一掃2ベース、そして更に追加点を奪った2打席連続となるタイムリーにて試合を完全に支配した点。阿部君のチャンスメイクも忘れてはならないが、LR対決を2タイムリー4打点で制した活躍はそれに最も相応しいと考える。

第2試合 十津川学院 vs 享愛

2019BIG3&第2シードの十津川学院と、 2018BIG3&第3シードの享愛。強豪校同士の戦いは一進一退の攻防が繰り広げられた。2回表、十津川学院・四番小林君のソロで先制すると、その裏に享愛・五番高橋君もソロで応戦。その後、2点タイムリーエラーと四番井出君のタイムリーにて十津川学院は3点リードで終盤へ。先発山本君の5回1失点の好投を受け継ぐ2番手は、大会前半戦で二刀流の大活躍を見せていた藤井君。3イニングス目となる8回に自身のフィールディングエラーにて1点を失うも、最終回2死ランナー無しとして、あと一人で決勝進出という場面まで漕ぎ着けた。しかし、打順先頭に戻った享愛打線は一番戸田君、二番佐藤君が連打。一打同点となるチャンスメイクをすると、十津川学院は藤井君を下げて三番手安西君へスイッチ。対する享愛三番の浅井君はベンチの期待に応える2点タイムリー2ベースにて土壇場で同点とし、試合は延長へ。追い付いた勢いそのままに10回裏先頭の高橋君はサヨナラ弾で逆転決勝進出を決めた。

十津川学院 4 – 5 享愛

決勝進出まであと一人という状況からの逆転負けを喫した十津川学院は、対戦相手以前にAI采配にやられたという印象。6表攻撃時、投手へ代打を送った直後の6裏の守備時。代打野手を残して、守備固め采配とは別のプログラムである守備成熟度優劣整備による玉突き選手交代。この日3の3と好調だった四番&主将の小林君と、好打者染谷君を下げて守備型選手を起用。それにより7回以降3安打無得点と6回までの攻撃の流れを止められてしまった。
(我が校も同じく3回戦の試合で6裏攻撃時の投手への代打後に守備成熟度優劣整備プログラムが発動。その日3の2だったチーム首位打者の主将と、3の3だった好打者を下げて、疲労投手と守備型選手を守備につかせたAI采配。同点に追い付いた直後だった為、追い上げムードに水を差され以降3イニングス無得点で敗戦。ちなみに十津川学院さんと同じく守備固め采配は”消極”)
それだけにこの敗戦の気持ちは痛いほどよく解り、ましてや弊校の3回戦とは次元が大きく異なる決勝進出&近畿大会出場を懸けた一戦で起こった訳なので非常に悔やまれるが、何とか気持ちを切り替えて近畿大会出場を懸けた最後の一戦へ向かわれるを願う。
MOM:高橋三塁手(20200141・☆2)2点ビハインドで9回裏2死1・3塁から浅井君が放った同点タイムリー2ベースに敬意を表しつつ、やはりこの試合は高橋君の2本ではないだろうか。2回相手四番の一発に応戦する同点ソロ。そして延長10回のサヨナラ弾。共にイニング先頭で放ったもので、エース小堺君の素晴らしいロングリリーフがあったと前置きをしつつ、この日の享愛は高橋君に始まり高橋君に終わったと言って良いであろう。

3決 十津川学院vsミルコ紙コップ <9/19掲載>

互いに悔しい思いをした準決を経て、近畿大会への最後の1名の切符を懸けた一戦。足と小技を活かした攻撃で得点した十津川学院と、一発で応戦するミルコ紙コップの立ち上がり。その序盤以降は両先発が試合を崩さない好投。しかし、中盤で十津川学院はじりじりと離しにかかる。5回井上君のソロ、そして6回は片岡・小林君の連打で更に追加点と上位打線が奮闘し、赤松君をマウンドから降ろす。その後、二番手のエース鬼頭君が素晴らしいピッチングを見せるも4イニングス目の9回に初めて同一イニング内に複数安打を許して更に1失点。その間、先発中尾君は8イニングスを1失点、抑えの藤井君が試合を締めて秋季3位。近畿地区大会出場を決めた。

十津川学院 5 – 1 ミルコ紙コップ

ミルコ紙コップは、5・6・7回の先頭出塁を得点に結びつけることが出来ず惜しくも近畿地区大会出場はならず。しかし、この秋はキャリアを4つも伸ばしてベスト4。これまでの努力を一期生が最上級生となった今大会にぶつけて、見事にその実力を発揮して力と名前を奈良県に知らしめた。同時に、実力を発揮出来なかった同期2020世代には、大きな力と夢と希望を与えたに違いない。今後は春季近畿地区大会出場、そして夏の甲子園出場を目指して更に磨き上げてほしい。

一方、不遇を受けた準決を乗り越えて2年連続の秋季3位となった十津川学院。また、2019BIG3においては唯一決勝進出未経験ながらも、今年の春・夏・秋すべてで準決進出という高い安定感には目を見張る。県最後の試合は無失策で締めたあたりも流石。近畿大会では初の白星、そしてセンバツ出場へ向けて奮闘される事を祈る。
MOM:中尾投手(20200106・☆5)上位から下位までバランスよく打った打線を支えたのは先発投手。8イニングスを散発の被安打5に封じて、失点は初回の被弾のみ。24アウト中14アウトが内野ゴロという打たせて捕るピッチングは、無失策の守備と共にチームを近畿大会へ導いた。

決勝 ジョージア工科大vs享愛 <9/19掲載>

第1シードから初の決勝進出へと駆け上がったジョージア工科大、今年に入り春夏ともに準決止まりで更に過去3年連続で秋は2勝止まりも今年は決勝まで勝ち上がった享愛。2019BIG3 vs 2018BIG3という構図になった。序盤は両先発が試合をつくる展開で始まった。毎イニングヒットを放つも無得点が続いた中で、3裏にこの日2打席目となった打順一番の享愛・戸田君が先制ソロ。その後もヒットを放つが得点にはならず。試合が動いたのは5裏。4・5回の攻撃を三者凡退で終えていたジョージア工科大は継投に入り、二番手はエース小倉君がマウンドへ。しかし、享愛打線は打順良く先頭からの攻撃だったこのイニングに、3本のヒットで2点を追加した。これで流れは享愛へ。翌6回にも1点を追加し、その後二番手のエース小堺君は2点を許すも最終回は三者凡退に切り、享愛は秋初優勝を飾った。

ジョージア工科大 2 – 4 享愛

準優勝でキャリアハイを達成したジョージア工科大ではあるが、7表の後藤君盗塁死が悔やまれる。相手継投を機にこの日初めて同一イニング内で複数安打を放った打線。2死1・3塁の場面でバッターは絶好調のリードオフマン宮川君。当然、持ち前の機動力にてチャンスメイクを試みた積極性は称えなければならないが、(こればかりは個別設定も出来ない為どうしようもないとは解りつつ)相手捕手の肩との相関からしても早いカウントでチャレンジするべきではなかったであろう。しかし、ここまでのエース小倉君と左腕エース二瓶君による両腕の好投、そして宮川・阿部・LR宮岡・坂本君ら驚異の上位打線の繋がりと集中力は素晴らしいものだった。初出場となる近畿大会でもセンバツ出場へ向けた彼らの躍動が楽しみである。

MOM:酒井投手(20200104・☆2) 今大会初登板が決勝戦の先発マウンドとなったが、6イニングを無失点という完璧なピッチングを披露した(7回に四球後、後続が打たれて自責点1)。ポイントとなったジョージア上位打線に対しては連打を許さず、四番坂本君においては3打席を凡退に打ち取って得点を与えなかった。秘密兵器的な登場にて見事にチームを優勝へ導いた。

優勝:享愛 準V:ジョージア工科大 3位:十津川学院 ベスト4:ミルコ紙コップ
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優勝校 享愛データと大会MVP・敢闘賞<9/21掲載>

優勝校総評

昨年夏以来となる3度目の県制覇を成し遂げた享愛高校。新世代の台頭やジャイキリを受けることなく波乱の秋を制しました。高い投手力を武器に相手打線のストロングポイントを封じる戦いは、特に準々決勝~決勝の結果に表れています。接戦をものにし続けた勝因は、種類豊富なUR投手層ではないでしょうか。
五月女君のエース級の活躍、そして小堺君の連続好リリーフは言うまでもなく、決勝の大一番を投げた酒井君や6回戦を含む3試合に先発した川合君、初戦で5回参考ながらノーノーを記録した田中君。バラエティ豊かな5枚を擁する投手陣は、対戦相手に柔軟な対応が出来た事が優勝の要因とみます。
また、ジョージア工科大さん・十津川学院さん・(私立)大和さんらには及ばずとも充実した打線もLR佐藤君を中心にミート力のある上位打線と、坂本・浅井・高橋君らパンチ力の中軸にて効果的な攻撃を見せました。
”2018年組BIG3”から唯一この秋へも歩みを進めた世代最多勝校は、これまで苦手な印象だった秋季大会を制した事により、同じ俺甲初年度創立である大和さんと並んで”奈良二大巨頭”と呼ぶに相応しいものへと進化された様に窺えます。奈良王者として近畿大会での躍進にも期待したいと思います。

享愛 野手陣個別成績

スマホやタブレットの方はピンチアウト(2本の指を広げるように動かして間隔を広げる操作)、PCの方は表示拡大してご覧下さい。

どうしても投手陣の活躍ばかりに目が行きがちになりますが、打線も県屈指の攻撃力を持っています。
LR佐藤君の活躍も然る事乍ら、チャンスに強いバッティングと高い出塁率で主に五番に入り4ホーマーを放った高橋君、下位起用ながらハイアベレージ・高出塁率を残した沢田君、5回戦以降は全試合でリードオフマンとしてチーム首位打者(※24打席以上にて)となった戸田君、7試合を三番で打ち5割超えの最高出塁率をマークした竹内君
7試合で四番に座った阪本君に対し、勝ち上がるに比例してマークや重圧が強くなる中で、周りが見事にフォローした形でした。
また、数少ないチャンスをものにした準レギュラーの活躍も素晴らしかったです。5割を打った浅井君は出場した4試合すべてでマルチヒット以上を記録。チームを土壇場で救った準決や決勝での猛打賞という活躍は、落とせない苦しい試合でこそ力を発揮しました。大会序盤と終盤で起用された阿部君も下位打線ながら打率は4割超え。対して大会中盤で起用された早田君も八番打者ながら全3試合でヒットを放ちました。
更には投手ながら、川合君・五月女君・酒井君は3割をマークし、自らを助けるバッティングを披露しました。
総じて、チーム打率.335・出塁率.404という素晴らしい数字を打線は残しました。

享愛 投手陣個別成績

スマホやタブレットの方はピンチアウト(2本の指を広げるように動かして間隔を広げる操作)、PCの方は表示拡大してご覧下さい。

享愛高校のストロングポイントである投手陣。5投手全員が登板し、全員が防御率2点台前半以内というハイスコアです。
5回戦以降の全5試合を二番手としてリリーフ登板したエース小堺君は、高い奪三振率を武器に全試合で安定したパフォーマンスを披露。事実上のエースの様な働きを見せた五月女君は、4試合中3試合を先発し全てでQSを決めました。大会序盤~中盤までの起用ながら川合君全3先発でゲームを作りました。開幕ゲームを5回参考ながらノーノーにてチームへ勢いをもたらした田中君大会初登板が決勝という舞台ながらも快投を魅せた酒井君
全5名の投手が適材適所にて活躍した大会、そのチーム防御率1.71が享愛投手陣の強固さを示しています。

アウォーズ

まずは敢闘賞からいきます。その受賞者は…、

2・4回戦以外の6試合を先頭打者として出場し、全試合で安打を放ってチャンスメイクに徹しました。トータル成績としては、安打数と得点数と出塁率がチーム2位。打率と盗塁数はチーム最高を記録した…、

戸田未来選手(セカンド・20200139・☆2)です!

その貢献度は、各項目の成績に表れています。また、主力の中では最も少ない僅か2個という三振数。更に、準々決勝・準決勝・決勝では全試合で2安打を放って得点も記録しています。リードオフマンとして素晴らしい活躍でした!

あと、もう一人選ばなければなりません💦

各種通算成績は大会序盤に高い数字を残したほどに好成績となりますが、2・6回戦と準決勝・決勝の出場と大会後半の出場に偏りながらも安打数はチーム3位で打率は5割をマーク準レギュラーながら準決勝と決勝の2戦で計5安打を放つ活躍で、両試合で唯一タイムリーを放った打者…、

浅井海斗選手(外野手・20200178・☆3)です!

特に、準決での2点ビハインド9裏2死からランナー二人を還した同点タイムリーは、享愛さんの今大会最大のハイライトではないでしょうか。チームを土壇場で救い、決勝では猛打賞の大活躍を魅せました!

お待たせしました、最後に大会最優秀選手・MVPの発表です!

やはりチームを優勝へ導いたという点で、大会後半4試合すべてに出場し活躍した選手が受賞に最も相応しいのではと考えます。後半4戦全出場したのは僅か4選手、その全試合でヒットを放つも打点・得点は僅かであった沢田君と、2ホーマー4打点を記録した6回戦がピークとなってしまったLR佐藤君。そして、尻上がりに調子を上げて対強豪戦ほどに活躍した野手のMVP、敢闘賞戸田君

もう一人います。大会後半全出場し、勝利に貢献した選手が…。

その安定感と安心感は群を抜いており、決勝まで5戦連続のリリーフ登板。特に、準々決勝・大和戦のノーヒットリリーフ、そして準決勝・十津川学院戦での4イニングス無失点は、抑えながらも古豪のエースナンバーを背負うに相応しい快投でした。決勝・ジョージア工科大戦でも約3イニングスを1失点にまとめて、大会トップ3とも呼べる強力打線に対し3連投でチームを優勝へ導きました。この夏までも上級生に混じり主力として投げてきた左腕は、この秋に最上級生となって更に凄みが増した様に思えます。MVPは享愛高校のエース…、

小堺佑亮投手(20200102・☆5)です✨

他校では先発から継投後に失点し逆転を許すケースが多く見られる中で、マウンドを引き継いだ後はイニング問わずに勝利まで腕を振り続けました。その貢献度は、厚い投手陣においても最大であったと評価します🏆

一方で、4登板中3試合で先発し、すべてでQSを決める好投にて優勝への貢献度が高かった五月女君ですが、準決勝では3点ビハインドでマウンドを降りています。後の逆転劇でチームは決勝へ進みましたが、大会最後の登板はやや後味が悪い形となってしまいました。それが尾を引いた形となり、先発としての貢献度は評価しつつも、準決の内容にて小堺君とのMVP受賞の明暗は分かれてしまいました。
しかし、大会通じて五月女君→小堺君のリレーは、他の追随を許さない素晴らしい完成度でした!

9/23追記:【後日談】享愛さんと優勝やこの記事についてお話をしていた際にお教え頂いたのですが、ベンチ入り18名は能力優劣や戦術面からの選考のみならず、試合中のAI采配まで見越した選出だったそうです。 つまり、試合中AIに邪魔をさせないように、幾多のパターンを試した上で選ばれた18名だったということです! これには驚きました💦まさかそこまで徹底して取り組まれていたとは、予想だにしませんでした。 優勝校記事では各選手を評価し称賛させていただきましたが、この18名を優勝へ導いた享愛高校清水監督の手腕には感服致しましたので、後日談として追記させていただきました。

これで奈良大会は終わり、続いて各県から猛者が集う近畿地区大会が10月10日から始まります。奈良県代表の享愛さん・ジョージア工科大さん・十津川学院さんを皆で応援し、センバツ出場へ向けて後押ししましょうヽ(^o^)丿✨

この秋の記事はこれで以上となります。今大会も最後までご覧いただきまして、ありがとうございましたm(__)m

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